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第15回 茶の湯文化にふれる市民講座

テーマ「樂家の茶碗-その美と歴史-」

樂家の茶碗は、茶の湯を学ぶ人びとのあこがれの的です。いいかえるなら、樂茶碗のない茶の湯など考えられません。なぜこれほど茶人に樂茶碗が愛されるのか、その秘密に迫りました。
樂茶碗に精通する方々をお招きし、樂茶碗の出現の要因はどのようなものだったのか、つくり手の側から見た樂茶碗の特質や創作の秘密、千家と樂家の歴代の交流とその時代など、さまざまな視点からお話しいただきました。また、樂家の歴史、その美、千家史料に見る樂茶碗など総合的な話題をとりあげる鼎談も開催しました。

2010年12月4日(土)

鼎談「樂焼創世樂茶碗にみるその美と歴史」

樂 吉左衞門 氏(千家十職)
赤沼 多加 氏(三井記念美術館 参事)
熊倉 功夫 氏(静岡文化芸術大学 学長)

樂長次郎の陶芸には、中国にその源流があります。長次郎の独創性とその芸術の背景の探求にはじまり、利休との出会いを探ります。樂家はその後、千家や本阿弥光悦などとの交流をつづけ、新しい時代を築きました。また、長次郎の茶碗は一つの典型としてその後継承されていくなかで、さまざまな物語を生みます。樂焼誕生から450年の歴史をふりかえり、その美の特質にせまりました。

茶の湯文化にふれる市民講座
主催 表千家北山会館、京都新聞社
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、NHK京都放送局、
京都市内博物館施設連絡協議会
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