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第16回 茶の湯文化にふれる市民講座

テーマ「茶の湯の四季-そのうつろいと趣向-」

温暖なモンスーン地帯に位置する日本は、豊かな自然とその四季折々の美しい変化に恵まれています。京都では四季のうつろいにあわせての行事や祭の中に、宮中から庶民までさまざまな暮しの楽しみをくりひろげてきました。
また茶の湯でも、季節の道具組や懐石、茶花などに趣向をこらす茶人の工夫や、名茶会の数々、さらに点前、作法など茶の湯の四季をめぐる話題はつきることがありません。
そうした四季のうつろいに添う京の文化と茶の湯を論じていただきました。

2011年10月29日(土)

「日本人の心・美意識・自然観-文学・絵画をめぐって-

冷泉 為人 氏(冷泉家 25代当主)

日本人のこころ・美意識・自然観などは日本を考える時、基本的なテーマ(概念)になる。このうち、自然観を考える時、日本人と西洋人との自然の把握の仕方、つまり「人間と自然」の関係を見ると自ずと明らかになる。たとえば、日本人の自然観は、自然と一体に接しそれを「親和的」に捉える。そこから「情趣的」「主観的」「文学的」な思考が生まれる。これに対して西洋人の自然観は、自然と「対峙的」に接し人間に益するように自然を組み替える。ここには「理知的」で「客観的」「論理的」なものが育成される。

冷泉 為人 氏 冷泉家 25代当主冷泉 為人 氏
冷泉家 25代当主
主催 表千家北山会館
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都新聞、京都市内博物館施設連絡協議会、国民文化祭・京都2011
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