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第19回 茶の湯文化にふれる市民講座

テーマ「茶の湯における棚と水指」

特別展の主題にもとづき、「茶の湯における棚と水指」をテーマに3回の講座が開催されました。建築史から見た棚の成立と変遷、家元の初釜で用いられる干支水指、歴代家元ゆかりの棚と水指についてお話しいただきました。

2014年10月11日(土)

「茶室 ―点前座― と棚」

中村 昌生 氏(京都工芸繊維大学 名誉教授)

殿中では客の通る座敷とは別に茶の湯の間が設けられていた。茶の湯の間には「茶の湯棚」がおかれ、そこで茶がたてられた。それが殿中の茶の特色である。
町衆たちの茶では、客の前で茶をたててもてなす茶室を設けた。点前座には棚がおかれた。最も格式の高い棚が台子であった。それを次第に省略してゆく過程で多様な棚が工夫され、運び点前の茶室でも、台目構えでは釣棚がしつらえられた。

中村 昌生 氏 京都工芸繊維大学 名誉教授中村 昌生 氏
京都工芸繊維大学 名誉教授
主催 表千家北山会館、京都新聞
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会
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