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公開文化講座

2012年4月10日(火)

「表千家不審菴に伝わる茶書を読む
 江岑宗左の聞書を読む(1)成立と背景」

原田 茂弘 氏(不審菴文庫 主席研究員)

江戸時代前期、元伯宗旦の3人の息子たちによって三千家が成立しました。そのなかで、三男の江岑宗左は元伯宗旦から千家の家督を相続して表千家の基礎を固め、『江岑夏書』をはじめとする多くの聞書を残しました。それまでには茶の湯に関する伝承を文字で残すことはありませんでしたが、江岑はあえてそうした伝承を聞書としてまとめ、のちに千家を継承する後嗣のために残したのです。第1回目は、三千家が成立した時代背景と、そのなかで江岑が多くの聞書を著した意味について考えました。

原田 茂弘 氏 不審菴文庫 主席研究員原田 茂弘 氏
不審菴文庫 主席研究員
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