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家元に伝わる茶の湯の道具 表千家歴代ゆかりの掛物」

主な展示道具

覚々斎筆 不二絵賛
唐津茶碗 銘 桑原 徳川吉宗より覚々斎拝領

覚々斎筆 不二絵賛/唐津茶碗 銘 桑原 徳川吉宗より覚々斎拝領

享保8年(1723)10月8日、覚々斎は8代将軍吉宗より唐津焼の茶碗を拝領しました。これは、以前に肥前唐津藩主の土井大炊頭より将軍家に献上された茶碗でした。覚々斎が紀州徳川藩主の参勤交代にお供して江戸に滞在中、吉宗の意を受けた小納戸衆の桑原権左衛門によって覚々斎のもとに届けられました。「桑原」の銘は、この人の苗字にちなんで付けられたと伝えられます。覚々斎は、この茶碗を携えて江戸から帰る途中、富士の麓を通りながら、茶碗を拝領した喜びを、「不二と雪 茶碗ひとつや 夏の旅」という句で表しました。それが「不二絵賛」です。

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