「家元に伝わる茶の湯の道具(五) 表千家歴代ゆかりの茶碗、服紗」
主な展示道具
仁清写 葵紋蓬萊絵茶碗 永樂保全造
天保14年(1843)2月22日、表千家十代吸江斎が徳川治宝より拝領した茶碗である。この時、吸江斎は同じく永樂保全造の葵紋金襴手茶碗も拝領した。
永樂家は土風炉師の家であったが、十代の了全から茶陶も手がけるようになり、十一代の保全は紀州徳川家の御庭焼にも携わり、金襴手、染付、交趾などの上品で華麗な陶器を制作し、幕末の名工といわれた。
天保14年(1843)2月22日、表千家十代吸江斎が徳川治宝より拝領した茶碗である。この時、吸江斎は同じく永樂保全造の葵紋金襴手茶碗も拝領した。
永樂家は土風炉師の家であったが、十代の了全から茶陶も手がけるようになり、十一代の保全は紀州徳川家の御庭焼にも携わり、金襴手、染付、交趾などの上品で華麗な陶器を制作し、幕末の名工といわれた。