公開文化講座
2008年3月22日(土)
「永青文庫の茶道具」
竹内 順一 氏(財団法人永青文庫 館長)
400年以上に亘る大名・細川家の什宝をおさめる永青文庫。細川幽斎や三斎の名は『山上宗二記』や茶会記に登場する。とくに、細川三斎は「侘び」の茶の湯が大きく変わる江戸時代にあっては、千利休を「同時代の人」として語り得るただ一人の証言者であった。そうであるならば、永青文庫の茶道具は幽斎と三斎のまごうかたなき所持道具であったかと、いうと必ずしもそうではないものも多い。こうした茶道具形成の特徴に触れつつ、永青文庫の名品を詳しく紹介いただいた。

財団法人永青文庫 館長