文字サイズ変更

公開文化講座

2011年3月19日(土)

「逸話で読み解く茶の湯の歴史(その3)
 第2回 宗旦の逸話とその背景」

生形 貴重 氏(千里金蘭大学 教授)

千宗旦は、14歳にして利休の自刃を体験します。そして、豊臣政権から徳川政権に移行する激動の時代を、父少庵とともに過ごしました。しかし、豊臣一族の滅亡・少庵の死去なども重なったせいか、その後永い闘病の時代を過ごします。江岑宗左の唐津藩寺沢家への仕官が決まりかけた頃、宗旦は健康を取り戻し、祖父利休の侘び茶の復興のために立ち上がります。宗旦の人生は、50歳代の後半から千家復興のための活動になっていきます。その時代の様々な宗旦の逸話と手紙などとが時を隔てて響き合う例を採り上げ、茶の湯文化に果たした宗旦の足跡を考えました。

生形 貴重 氏 千里金蘭大学 教授生形 貴重 氏
千里金蘭大学 教授
このページの先頭へ