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公開文化講座

2014年4月10日(木)

「京の茶家 久田家の茶室 半床庵の新風」

中村 昌生 氏(京都工芸繊維大学 名誉教授)

原叟(覚々斎)は久田宗全の子で、表千家6代を継いだのが原叟であった。宗旦の侘茶を伝える千家の茶は不振であったが、原叟が「新風」を加え時流にのるようになったと伝えられる。そうした原叟の新風の原動力は父宗全の茶風であった。宗全は利休以来の千家の茶の伝統を守りながら、時代の動きに合う創意工夫を大胆に展開した。久田家に伝来する茶室半床庵からは、そうした宗全の新風が今も生き生きと伝わってくる。

中村 昌生 氏 京都工芸繊維大学 名誉教授中村 昌生 氏
京都工芸繊維大学 名誉教授
共催 一般財団法人 半床庵文化財団
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