公開文化講座
2017年5月20日(土)
「懐石と陶磁器」
熊倉 功夫 氏(MIHO MUSEUM 館長)
利休時代の懐石道具は、基本的に漆器でした。しかし桃山時代の後半に至って日本の陶器が大発展します。その結果、愛すべき唐津、美濃、瀬戸などの向付や焼物鉢などが、今日も伝わっています。 江戸時代中期に至って個人作家の懐石の器が登場しました。尾形乾山の作品です。茶人たちの懐石道具に対する鑑賞が深まったことがわかります。その頂点は近代の数寄者です。彼らによって懐石の陶磁器は茶道具にかわらぬ高価な道具となりました。その変遷をたどってお話しいただきました。

MIHO MUSEUM 館長