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定期講演会

2019年5月11日(土)

「考える茶の湯」

堀内 宗完 氏(家元教授、表千家同門会理事)

今、稽古では人の真似をする事と考える人が多い。「茶湯には作為第一也」といい、これは亭主に求められる。客には「目利き」。自らの鑑識眼を以て、主の作為をしおらしく理解することが要求される。
日本の伝統は主従関係のもとに伝承された。主従関係には、模倣は許されない。明治以降の中央集権とは、趣を異にする。日本の自然科学において、独創性・先進性はこの中から生まれた。日本の生活文化を代表する「茶の湯」を、この観点から考察する。

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