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京都府立植物園散策(四)

2019年3月22日(金)

「日本人と椿」

松谷 茂 氏(京都府立植物園 名誉園長、京都府立大学 客員教授)

日本人と椿の付き合いは古く、福井県鳥浜貝塚から出土した5500年前の赤漆塗りの櫛は、ヤブツバキ一本作りの立派なもの。室町時代、京都発祥の茶の湯文化は、冬の茶花の代表格を椿とし、「炉の椿」と称されました。日本に分布するヤブツバキとユキツバキの花には変異が多く、鑑賞価値の高い品種が多く見いだされ、今に続きます。京都府立植物園の「つばき園」には約250品種を植栽・展示しています。白澄(しらすみ)、日光(じっこう)、光源氏(ひかるげんじ)、菱唐糸(ひしからいと)…。

日光日光
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