文字サイズ変更

茶の湯文化にふれる市民講座

2024年5月31日(金)

「植物園の散策」

松谷 茂 氏(京都府立植物園名誉園長、京都府立大学客員教授)

京都府立植物園は、創立100周年を迎えました。
千年も前、紫式部は100以上の植物を『源氏物語』に登場させ、花を姫君になぞらえるなど鋭い感性を発揮し、抒情的にストーリーを展開させました。
紫の上は「樺桜(かばざくら)」、玉鬘(たまかずら)は「八重山吹」、明石の君は「橘」になど。タチバナの芳香は得も言われぬ雅な香り、咲いていればいいのですが………。
園内には、源氏関連の植物が80種以上植栽・展示されています。
ムラサキの花の色は白、なんでやねん。タイサンボクもクチナシも白、コアジサイは絶品の淡青色。カルミアはどう見ても金平糖。今年期待のエキウム・ウィルドプレッティー(宝石の塔)は必見! ほかいろいろ。
初代観覧温室跡地や正門からの顔、川端康成の『古都』に7回登場の「くすのき並木」などもブラブラ巡りましょう。

タイサンボクタイサンボク

コアジサイコアジサイ

ムラサキムラサキ
このページの先頭へ