茶の湯文化にふれる市民講座
2024年7月20日(土)
「表具師 奥村家の仕事」
奥村 吉兵衛 氏
(千家十職 表具師、奥村家十三代)
今回の「茶の湯~小間と広間~」展に際して、襖、障子、腰張など、茶室の紙に関わる仕事について紹介させていただいております。
私の家は、「表具師」として江戸時代の前期からお家元に出仕させていただいておりますが、掛物のほかにも風炉先屛風、紙釜敷、莨入など主に紙や裂を素材とする道具や用具全般についてご用命をいただき、お納めしてまいりました。
このたびの市民講座では、出品中の道具や用具の話はもとより奥村家の仕事を映像を交えながら紹介します。その一例として、実際に紙釜敷の制作工程をご覧いただきたいと思います。
茶の湯の世界の表具師の役割について何かしらお伝えできればと願っております。

奥村 吉兵衛 氏

紙釜敷を折る