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茶道文化講座

2022年8月28日(日)

「茶室の床と窓」

日向 進 氏(京都工芸繊維大学名誉教授)

茶室の床は一段高い貴人の座の姿を基本とし、書画や花、器物を飾る場として侘びの表現のための多様な形式、意匠の床が創出されました。また初期の茶室では、客の入口である縁に面した障子を通してのみ採光されていました。やがて縁がなくなり土壁で囲まれた閉鎖的な構造になると、明暗の効果に対する細やかな感覚が研ぎ澄まされ、大きさや形、位置など妙味に富む窓がデザインされます。本講座では、このような茶室の床と窓についておはなしします。

日向 進 氏
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