「利休の孫 千宗旦350年遠忌記念
元伯宗旦展
~残された手紙にみる生涯と茶の湯~」
主な展示道具
東福門院作 縫絵「氷室」

東福門院より元伯宗旦が拝領した縫絵(ぬいえ)の一つです。能「氷室」に題したもので、「御作」の字並びに印判は宗旦の筆です。
能「氷室」は、丹波国桑田郡に置かれた氷室を舞台に作られた作品です。前半では、供御する氷のいわれや、夏になっても氷が溶けないのは大君の徳の為であるということが語られます。後半では、天女の舞や、神が氷室の中から氷を持って現れ、氷を作り保つ威力を示し、氷を守護して都へ送り届ける様子が語られます。