文字サイズ変更

「千家十職 大西清右衛門家の釜と金工 ~茶の湯工芸の伝統と創造~

主な展示道具

唐銅菊唐草透銀象嵌入 蝶形風炉・菊枝地紋 四方釜 大西五郎左衛門作

唐銅菊唐草透銀象嵌入 蝶形風炉・菊枝地紋 四方釜 大西五郎左衛門作

風炉の甲の部分を、蝶が羽を広げた姿に見立て、正面の火窓の上部分が頭部にあたります。羽は銀の象嵌(ぞうがん)で縁どられ、左右と後方に菊唐草の透かしが入れられています。口の立ち上がりは七宝(しっぽう)の銀象嵌と、日月形の透かしがほどこされています。釜は菊枝の地紋、鐶付は八重菊と蕾(つぼみ)が配され、蓋にも花弁の透かしがほどこされています。この瀟洒な小型の釜で、約5服分のお茶を点てることができます。
大西五郎左衛門(生年不詳~1744)は、2代浄清の次男定林の子で、江戸大西家の2代目です。通称は五兵衛、後に五郎左衛門に名を改めます。江戸大西家は、定林が浄清とともに江戸に下って興した家で、以後大西家は京都と江戸に別れて釜づくりをおこなっています。

特別展「千家十職 大西清右衛門家の釜と金工 ~茶の湯工芸の伝統と創造~」にもどる

このページの先頭へ