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家元に伝わる茶の湯の道具(四)
 表千家歴代ゆかりの茶入、茶器、茶杓」

主な展示道具

元伯宗旦筆 茶杓画賛

元伯宗旦筆 茶杓画賛

元伯宗旦が茶杓の画を描き、「チヲハナレ ヤツノトシヨリ シナライテ ヤトセニナレト クラカリハヤミ」(乳を離れ 八つの歳より 仕習いて 八十歳になれど 暗がりは闇)という歌を書いている。「八十翁 旦(花押)」とあるので、宗旦最晩年の画賛であることがわかる。
冒頭には「鸚鵡呼貧者与茶不能喫」(鸚鵡、貧者を呼ぶ。茶を与うるも喫することあたわず)と書いているが、これは「鸚鵡叫煎茶与茶元不識」(鸚鵡、煎茶と叫ぶ。茶を与うるも元しらず)という禅語をもとにしたものと考えられる。 5代随流斎が「元伯自画賛 無紛因茲證 不審庵 宗佐(花押)」と記し、元伯の自画賛であることを極めている。

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