開館30周年記念特別展 「わびと数寄―受け継がれる利休の心―」
特別展の見どころ
第3回 利休七哲 古田織部 ―織部松皮菱手鉢―

重要文化財 織部松皮菱手鉢 北村美術館蔵
信長・秀吉に仕え、天下一の茶人となった利休が切腹を受け入れてまでして守り抜いたわび茶の心とかたち。徳川幕府の諸大名に最初にそれを伝えたのは利休七哲の一人にも挙げられる大名茶人、古田織部でした。
師である利休の茶杓を位牌代わりにするほど利休に心酔していた織部。にもかかわらず織部が残した道具の数々は「へうげもの」「破格の美」と呼ばれるように、その姿は利休の道具とは大きく異なります。
はたして織部はなぜこのような姿の道具を好んだのでしょうか?
利休の流れを汲む茶人達の道具が、流儀や時代を越えて一堂に会するこの機会にぜひ足を運んで、様々なかたちとそこに宿された心をご自身の眼で確かめてみてください。