表千家北山会館

これまでの展示

家元に伝わる茶の湯の道具(三)
表千家歴代ゆかりの床を飾る道具」

主な展示道具

利休所持 茶壺 銘 橋立

利休所持 茶壺 銘 橋立

呂宋茶壺の代表作として古来著名であり、利休が所持したことでも知られています。
その伝来は足利将軍家よりはじまり、信長、利休と伝わり、秀吉が懇望したにも関わらず利休は大徳寺にこの壺を托し、利休没後は前田利常の蔵となっています。
「橋立」の銘については『山上宗二記』に、丹後の国より出て、丹後の国に過ぎたるものであること、あるいは「大江山いく野の道の遠ければまだふみも見ず天の橋立」の古歌によせたものともあります。
壺の底には利休の花押が直書きされており、また壺蓋裏の「橋立」の文字は小堀遠州の筆によるものです。紗金、金襴、錦の三種の口覆、口緒、網が添い、内箱蓋表は前田利常、外箱蓋表は小堀遠州筆とされます。利休の書状が添っています。

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