第14回 茶の湯文化にふれる市民講座
渡辺 潤 氏
表千家
テーマ「茶の湯の釜と金工」
大西家の歴代が伝統的な技術や精進を重ねて造りあげられた作品を展示する特別展にあわせて、テーマを「茶の湯の釜と金工」といたしました。茶会記にみえる釜とその他の道具との関わりについて、芦屋釜や天明釜の歴史的な展開と京釜のこと、茶事における釜の存在とその魅力、そして作り手の立場からみた釜の見方など、4人の講師をお招きして、いろいろな角度から幅広く茶の湯釜の世界を探求しようと企画いたしました。
2009年10月24日(土)
「茶会記にみる釜のすがた」
渡辺 潤 氏(表千家)
茶の湯の世界は、道具と茶会記を照合すれば、その当時のお茶のすがたを伺い知ることができます。茶事・茶会を催す際、釜は他の道具と異なり、終始その位置が変わることなく、嵩(かさ)の大きいものです。利休形として伝わる釜、その写しも含めると大変な数にのぼります。
今年(2009年)は、吸江斎没後150年を迎えます。時代を顧りみながら、残された茶会記の一部を拝見し、釜と他の道具との関わりについて考えてみます。

表千家
主催 | 表千家北山会館、京都新聞社 |
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後援 | 京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、NHK京都放送局 |