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第14回 茶の湯文化にふれる市民講座

テーマ「茶の湯の釜と金工」

大西家の歴代が伝統的な技術や精進を重ねて造りあげられた作品を展示する特別展にあわせて、テーマを「茶の湯の釜と金工」といたしました。茶会記にみえる釜とその他の道具との関わりについて、芦屋釜や天明釜の歴史的な展開と京釜のこと、茶事における釜の存在とその魅力、そして作り手の立場からみた釜の見方など、4人の講師をお招きして、いろいろな角度から幅広く茶の湯釜の世界を探求しようと企画いたしました。

2009年11月7日(土)

「釜を味わう」

木下 收 氏(北村美術館 館長)

お茶の美術館の館長をしておりますと、列品解説や掛釜の席中でお話をさせていただく機会が時々あります。しかし、今回のように釜についての集中的な話をする機会はありませんでした。ハレの道具の第一といえる象徴的な道具であり、その上、大西清右衛門美術館の理事もお引きうけしているにもかかわらず、敬して遠ざかっているのではないかと思い当たるふしがあります。しかしながら、このような機会をいただいたのですから、私どもの美術館館蔵の釜を話の中心に据えて、しばし茶の湯の釜の風趣を私なりにお話しさせていただきます。

木下 收 氏 北村美術館 館長木下 收 氏
北村美術館 館長
主催 表千家北山会館、京都新聞社
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、NHK京都放送局
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