文字サイズ変更

「千家十職 茶の湯の木工と塗り物 細工」
 ~一閑張細工師・飛来家と指物師・駒澤家~

主な展示道具

江岑好 三木町棚

江岑好 三木町棚

茶湯点前に使用する小棚です。紀州徳川家にお茶頭として出仕した4代表千家家元、江岑宗左(こうしんそうさ)は、和歌山城下の三木町に下屋敷を賜りました。以来維新までこの地に千家屋敷が存在し、毎年期間を決めて京都と和歌山との往還が行われたのですが、江岑がこの屋敷滞在中に好んだものを最初とするのでこの名があります。その由来は二説ありますが、その一つは同所に樅(もみ)・檜(ひのき)・杉の残材があったのでこの3種の木を寄せ木にして棚を好んだというものであり、今一つは紀州家より樅の折箱を拝領したのでこれを引き出しにして、既にあった残材を用い、寄せ木にして棚に好んだというものです。

特別展「茶の湯の木工と塗り物 細工 ~茶の湯工芸の伝統と創造~」にもどる

このページの先頭へ