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第13回 茶の湯文化にふれる市民講座

テーマ「茶の湯の竹工芸」

竹細工・柄杓師である黒田正玄家の歴代の作品を展示する特別展にあわせて、テーマを「茶の湯の竹工芸」といたしました。作り手の立場から見た竹、あるいは植物学的側面から見る竹の個性、また、茶の湯のなかにある竹の存在感や茶の湯の歴史に登場する竹の名物道具など、専門の方々をお招きして、いろいろな角度から竹工芸の世界を探求しようと企画いたしました。

2008年11月1日(土)

「竹と日本文化」

渡邊 政俊 氏(竹文化振興協会 専門員)

竹は日本人の生活に無くてはならない植物であり、また日本文化の継承発展に欠くことのできない植物でもある。竹と日本人との関わりを歴史的にみると、縄文時代にはすでに「籃胎漆器」が使われ、そして稲作文化が到来した弥生時代以来、今日に至るまでの歴史の中で竹は日本人の生活に深く溶け込み、数々の竹文化が創造されてきた。
現在の日本人の生活の中に脈々と息づいているのが竹にまつわる数々の諺や言い伝えである。本講座では、日ごろ我々が身近に使っている「藪医者」「破竹の勢い」「藪から棒」「苦節十年」などの諺について、それぞれの意味や関連する事柄を竹の生理・生態学的な立場から解説したい。

渡邊 政俊 氏 竹文化振興協会 専門員渡邊 政俊 氏
竹文化振興協会 専門員
主催 表千家北山会館、京都新聞社
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、NHK京都放送局
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