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「千家十職 樂家の茶碗 -極められた赤と黒の美-

主な展示道具

赤樂茶碗 銘 鵺 3代道入作 三井記念美術館蔵

赤樂茶碗 銘 鵺 3代道入作 三井記念美術館蔵

道入作の茶碗の特色は豊かな大らかさと緊張感にあるともいえますが、この赤樂茶碗は道入茶碗の中でも特に大振りで堂々とした風格を備えています。この茶碗は全体に薄づくりですが、特色は胴部正面にある黒い釉の景色で、「鵺(ぬえ)」という銘はこの不可解な景色に因んだものでしょう。鵺は、平安時代に夜な夜な都に現れたという伝説上の怪獣で、得体の知れない人物を指す場合もあります。「ノンコウ七種」の内の一つとして道入赤樂茶碗の代表作といえます。

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