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特別展

家元に伝わる茶の湯の道具(五)
 表千家歴代ゆかりの茶碗、服紗」

2023年10月11日(水) ~ 12月13日(水)

茶碗は手にとり口をつけて抹茶を飲む器であるため、茶の湯の道具のなかでもことに親しみが深いものと申せます。
表千家不審菴には、利休居士の求めた茶の湯の「こころ」と「かたち」を表した長次郎作の樂茶碗をはじめ、歴代家元ゆかりの茶碗、徳川将軍や紀州藩主から拝領した茶碗、樂家、永樂家とのつながりによって生まれた茶碗などが伝来し、銘や箱書には、それぞれの物語が秘められています。
いっぽう服紗は、主に茶器や茶杓を清める際に用いられますが、特別な一服である濃茶を差し上げる際には茶碗に「出し服紗」として添えます。茶入に仕服が添っているように、濃茶の茶碗に裂を添えることで、一段重いものとして扱います。こうした「道具に添う裂」には、茶の湯によって洗練されてきた文様や意匠の美が凝縮されています。
この特別展では、家元に伝わる歴代ゆかりの茶碗と服紗に焦点をあて、その歴史と物語を訪ね、茶の湯文化における家元伝来道具の意義を明らかにしました。

「家元に伝わる茶の湯の道具(五)表千家歴代ゆかりの茶碗、服紗」

主な展示道具

主催 表千家北山会館、京都新聞
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、京都市内博物館施設連絡協議会、NHK京都放送局、京都商工会議所

特別映像「土田家、永樂家、樂家をたずねて」の上映

熊倉功夫先生が、土田家、永樂家、樂家のお家を訪ねられました。各家のご当主には、お家のこと、お家元宗匠のご用命に応じて道具を手がけられる際の心もち、千家の職方としての矜持、茶の湯への願いなどについて、ご自身のことばで語っていただきました。
映像は、ダイジェスト版(三家で32分)と全編版(各家22分から28分)を上映いたしました。清友ホールでの映像に加え、館内タブレットまた来館者様ご自身のスマートフォンでご覧いただきました。

茶の湯文化にふれる市民講座


家元内弟子によるギャラリートーク

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