「200年遠忌記念 啐啄斎ゆかりの茶道具展」
主な展示道具
啐啄斎画像 閑月庵画 寰海和尚賛

画は、閑月庵を称する大坂の五十川清左衛門で、賛は寰海宗晙(かんかいそうしゅん)和尚によるものです。9代了々斎に代を譲り、隠居して宗旦を名乗るようになってからの啐啄斎が描かれています。この啐啄斎以後、表千家家元は宗旦を隠居名とする習わしになりました。画の姿からは、多くの弟子や社中を抱えた宗匠としての風格が感じられます。
「且汲建渓水 暮参郝老禅 花前与月下 萬慮忘茶烟」との賛をした寰海和尚は、大徳寺の第415世住持で、啐啄斎と交誼をもった老師です。
表具の上下と中廻しは啐啄斎が着用していた十徳の裂で、表具は了々斎の好みです。