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第15回 茶の湯文化にふれる市民講座

テーマ「樂家の茶碗-その美と歴史-」

樂家の茶碗は、茶の湯を学ぶ人びとのあこがれの的です。いいかえるなら、樂茶碗のない茶の湯など考えられません。なぜこれほど茶人に樂茶碗が愛されるのか、その秘密に迫りました。
樂茶碗に精通する方々をお招きし、樂茶碗の出現の要因はどのようなものだったのか、つくり手の側から見た樂茶碗の特質や創作の秘密、千家と樂家の歴代の交流とその時代など、さまざまな視点からお話しいただきました。また、樂家の歴史、その美、千家史料に見る樂茶碗など総合的な話題をとりあげる鼎談も開催しました。

2010年11月20日(土)

「樂歴代受け継がれた茶の湯の心」

樂 吉左衞門 氏(千家十職)

樂歴代とその作品は利休居士の侘び茶の美意識、その心とともに生まれ、以後、茶の湯とともに400余年長い歴史の中を、絶えることなくその伝統文化を今日まで伝えてきました。長次郎の赤樂茶碗・黒樂茶碗が、利休居士の侘び茶の思想を一碗の茶碗の中に表現して以来、茶の湯の歴史は時代時代の中で大きく変わりつつ今日に受け継がれてきました。一碗の中に見る茶道450年の歴史、エッセンスを、利休・長次郎から現代の私まで、時代背景、千家家元との関わり等にも触れながら、歴代の作風を辿りました。

樂 吉左衞門 氏 千家十職樂 吉左衞門 氏
千家十職
主催 表千家北山会館、京都新聞社
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、NHK京都放送局、
京都市内博物館施設連絡協議会
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