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第10回 茶の湯文化にふれる市民講座

テーマ「わびの塗り物と木工」

千家十職の中に一閑張細工を専門とする飛来家と木工の指物を専門とする駒澤家があります。紙に漆を塗る独特の一閑張は千宗旦の推奨するところとなり、一閑張細工師・飛来家が誕生しました。駒澤家は京指物の家で歴代の中では4代にあたる利斎が6代家元・覚々斎と親しく、その好み物を製作して千家との関係が一段と深まりました。
今回は、飛来家の一閑張細工、駒澤家の指物の歴代の作品とその製作過程を展示する特別展にあわせて、漆と木工の世界を幅広く取り上げました。

2005年11月5日(土)

「漆、その魅力と可能性」

阿佐見 徹 氏(京都市産業技術研究所)

縄文時代に始まる我が国の漆工芸は大陸の影響を受けながら独自の漆文化として発展してきました。この中で漆は塗りの素材として様々な形で巧みに取り入れられ、温もりのある質感や素材の魅力は人々に親しみと感銘を与えてきました。最近の動向と合わせ、漆の採取から利用まで、その魅力と可能性について紹介されました。

阿佐見 徹 氏 京都市産業技術研究所阿佐見 徹 氏
京都市産業技術研究所
主催 表千家北山会館、京都新聞社
後援京都府、京都市、京都府教育委員会、京都市教育委員会、NHK京都放送局
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