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三千家のはじまり
 江岑宗左と千家茶道の確立」

主な展示道具

ノンコウ作 葵御紋茶碗

ノンコウ作 葵御紋茶碗

寛文8年(1668)申の3月2日、江岑が南龍公こと紀州徳川家初代、徳川頼宣公に御茶を差し上げた時に用いられた茶碗である。
紀州徳川家の家紋である三葉葵が内側に一つ、外側に二つ描かれた白樂の茶碗で、高台まわりは土見せ、口造りの一部を歪ませて作られている。
南龍公に御茶を差し上げる為に、江岑がノンコウに新調させた茶碗で、後に江岑はこの茶碗を紀州家より拝領。
以来、表千家が紀州徳川家から約200年もの長きにわたって受けた恩顧の始まりを象徴する道具として家元に伝えられ、現在では毎年家元初釜の濃茶茶碗に用いられている。

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